長い長い休みの旅行 山陰旅行③

とうふちくわは、7割がとうふ、3割がちくわ。食べたらまさにその味だった。おいしい。大豆と魚肉の味。たった3割でも魚肉の旨味は感じられるものだなあと。とうふちくわは冷蔵商品なので店内で食べた。プレーンと葱入りと1人で2本は多すぎだった。醤油がないと最後は味に飽きて苦しい。でもおいしい食べ物。とうふちくわは節約のために生まれたもの。鳥取はこんなに海に面しているのに、どうして海の幸を我慢しないといけないんだろう。海の幸は他の藩に売ったのか。殿様のケチ、と一瞬非難。でも真相はわからない。今となっては植物性タンパク質と動物性タンパク質のコンビネーションが素晴らしい。その後、鳥取市内に戻り、心のこりだった鳥取たくみ民藝店へ。記念に白磁の小皿を買う。そして、三徳山三佛寺投入堂へ。投入堂のHPを見たら、今日は雨のために入山禁止。とても悲しい。どうせ一人では登れなかったけど。少しでも近づきたいから三徳山へ。

 

三徳山三佛寺までの道の軌跡に芸術性を感じた。ナビでルートを見るとよくわかる。ヘアピンカーブの連続、カーブ度合いにおどろく。ナビの画像を写真に撮りたい。ど下手くその運転をしながらナビに誘惑される。こういう道しか作れなかったのか、と山の形状にあきれる。空を見て両手を上に向けて、おいおいのジェスチャーをしたいくらい。人を拒む山。ではなくて、そう、全面的な拒絶ではなくて、山は存在しているだけだ。受け入れてくれている。カーブを曲がるたびに、いくつもベールを潜るような感じがする。小雨が降っている。ひどく静かでとても美しい。